看護観のまとめかた

LINEで送る

看護の意味を考える

看護師は大変な仕事」といわれます。
実際に、重労働で体力的に辛い場面や、患者さまの苦痛を目にして精神的に辛くなることもある大変な仕事です。それでもよろこびを感じる場面がたくさんあるから、看護師さんは活き活き働いていられるのですね。
看護師さんが「大変な仕事なのに、あなたが活き活き働ける源は何ですか?」と聴かれた時に答える言葉、それがその人の看護観です。
「自分の仕事はこんな仕事」というように自分の仕事の意味を実感していれば、多少辛いことがあっても頑張ることができます。
しかし自分の仕事に意味を持たず、与えられた作業をこなすだけなら、辛いことがあったらすぐに辞めたくなってしまいます。
そう考えると、看護師になってから看護にやりがいを見出し活き活きと働くためにも、学生時代に看護観を養うことは重要だといえますね。

自分本位に考えないで

最近「なりたい自分になる」「やりたい仕事に就く」というような言葉をよく耳にします。
あなたも学校で
「どんな自分になりたいのか?」
「どんな看護師になりたいのか?」
「どんな看護がしたいのか?」と、考えることを求められるのではないでしょうか?
もちろん、与えられて行動するのではなく、自分は何がしたいのかを考え、目標を持って歩むことは大切です。
しかし「こんな自分になりたい」と思って行動しても、誰からも必要とされない自分なら悲しいですよね。
「この人のためにこれがしたい」と思って行動しても、その人にとって大きなお世話だったなら、いくら頑張ってもあなたの自己満足に過ぎません。
そんな風にならないために、いつも「私は○○したい」というところで考えを終わらせてしまうのではなく「私は○○することで、相手に(社会に)こんな価値を提供したい」というふうに、自分の行動のその先に目を向けることが大切です。
自分軸ではなく、いつも成果をイメージして行動を考える癖をつけること、そうすれば多くの人から求められるあなたになることができるはず。
そしてこれは、看護観を考える時も同じことがいえるのです。

無意識を意識化しましょう

一般に、人の心の中でその人が意識できる部分は3パーセントだといわれます。
すなわち、全体の97パーセントは自分で意識していない自分(無意識)であり、人は意識せずに行動している部分が大半なんです。
日頃何気なく行っている行動も、見えない自分に向き合ってじっくり考えてみると「こんな理由で私はこれがしたいんだ」と思うこともあるはずです。

ではここで、あなたの心の中をのぞいてみましょう。
①なぜ看護師になりたいと思ったのですか?

②心に残っている看護場面を思い出しましょう

③②で書いたことはなぜ心に引っかかっているのかな?

④看護に大切なことは何だと思うか
→③を考えていると、あなたは「こんな看護がしたい」「こんなことはしたくない」ということが見えてきたのではないでしょうか?それを言葉にしてみましょう。

これが「看護観」をまとめる素材です。

看護観をまとめてみよう

では看護観を書いてみましょう。

①なぜ看護師になりたいのかを書く 
②心に残った体験を書く
③その時考えた事柄を書く
④考えたことに関連した内容で、本などで学んだ事を書く
⑤②と③を踏まえて、自分は看護をどう考えるかを書く
⑥これからの目標を書く

では実際に「私の看護観」を書いてみましょう
①私が看護師を目指したのは、このような体験をして看護に興味を持ったからです。
②実習をとおして私は看護とはこのようなことだと考えました。(最後だけに書いてもOK)
③実習ではこんな体験をしました。そのとき私は看護にとって大切なのはこのようなことだと考えました。
④○○の本に、看護への考えがこのように書かれていました(引用)(省いてもOK)
⑤だから私は、看護とはこのようなことだと考えます
⑥これから私はこんな看護をして対象者にこのような影響をもたらしたいと思います。
⑦そのためにこのような努力をしたいと考えています。