独自のネットワークで地域住民の健康を支える

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京都南病院グループ
理事長 清水聡さま

P1080515京都南病院グループの理念は「全人的医療の希求」。全人的医療とは、患者さんの疾患だけではなく、精神的・社会的側面も含めて幅広く考慮し、その人に応じた疾病予防から診断・治療を行う医療のことです。当法人は、この理念を掲げて医療・保健・福祉を網羅した地域ネットワークシステムを構築し、人々の健康と暮らしを支えています。

当法人には2つの病院がありますが、ひとつは高度医療機器を備えて緊急搬送の受け入れと急性期医療を担う新京都南病院、もうひとつは、回復期や慢性期の患者さんを受け入れて療養環境を提供する京都南病院です。この2つの病院が連携するのはもちろんのこと、両病院が地域の医療機関とも連携しながら、地域の中核病院の機能を担っています。
 

看護師さんに求めるのは優しさと思いやり

私が看護師さんに求めることは、的確に看護業務を行うことはもちろんですが、患者さんに深く接し、よき理解者、そして代弁者となって多職種に情報を提供してほしいということです。たとえば手術を前にして不安が大きな患者さんも、医師にはなかなかその気持ちを伝えませんが、看護師さんには本心を語ることがよくあります。患者さん自身、何が不安なのかもわからないという場合もありますが、看護師さんと話すことで気持ちが整理出来たり、医師に聞きたいことが明確になったりするものです。だから看護師さんには優しさと思いやりを持って患者さんに接し、医師やその他スタッフとの橋渡しとなりながら、患者さんの心を支えてほしいと考えています。
当法人は、1つの病院を急性期と回復期に分けて2つの病院にした経緯があります。新病院の設立当時、急性期の病院は入退院が激しいこともあり業務に追われ、地元の人たちから「職員の思いやりが少なくなった」という意見をいただきました。急性期医療に目が向くと、どうしても思いやりが弱くなってしまうことを反省し、患者さんの立場に立って優しさと思いやりを忘れない医療や看護をしようと話し合ってきました。看護師さんは看護業務だけすればいいと線を引くのではなく、ある程度ファジーな関係を患者さんと築くことも必要ではないかと思います。
 

学生時代に人とかかわる経験を積んでほしい

今、看護師さんが実施できる医療行為の範囲が拡大されてきています。また看護師養成の大学化が進んでいます。それはどちらも大切なことだと思うのですが、医療行為や学問としての看護に目が向きすぎて、患者さんとの関係性が希薄にならないだろうかと心配もしています。24時間患者さんの傍にいるのは看護師さんだけなのですから、看護師本来の役割ともいえる患者さんの代弁者でいられるように、深いかかわりを重視してほしいですね。
看護学生のみなさんに伝えたいのは、学生時代に学校での勉強だけではなく、人とかかわる経験を積んでほしいということです。これからますます高齢者は増えるので、高齢者と接する機会も自ら作る努力をしてほしいと思います。
バーチャルなコミュニケーションに慣れ親しむ若者は多いようですが、社会に出ると患者さんと直接対話をしなければ仕事はできません。言葉で意思を伝えあい、感性を磨けるような経験も学生時代に大切にしてほしいと思います。

独自のネットワークで地域住民の健康を支える」への2件のフィードバック

    1. このたびはメッセージありがとうございます。
      本ページは、経営者のみなさまにご協力をお願いしてメッセージを配信していますが、当サイトへの投稿がご本人に届くわけではありませんことご理解いただけましたら幸いです。
      本サイトにご興味をお持ちいただき、ありがとうございました。

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